【2026年最新版】建築設備士 学科試験4ヶ月合格スケジュール|勉強時間から本番までを完全攻略
建築設備士の試験対策において、最も効率的なスタート時期はいつか? その答えは、試験の申し込みが始まる2月末です。ここから6月末の試験本番までの**4ヶ月(約120日間)**をどう過ごすかが、合否を決定づけます。
令和7年度(2025年度)の大改正により、試験形式は「4肢択一」へ変更され、合格率は26.1%と難化傾向が鮮明になりました。もはや「過去問の答えを覚える」だけの勉強では通用しません。
本記事では、働きながら独学で挑む受験生のために、平日2時間・休日4時間のペースで合格を掴み取るための具体的な建築設備士の勉強スケジュールと戦略を徹底解説します。
1. 建築設備士 合格に必要な勉強時間とマインドセット

4ヶ月で「250時間」を捻出する計算
学科試験突破に必要な学習時間は、一般的に150〜200時間と言われていますが、近年の難化傾向と法改正(改正建築物省エネ法等)のボリュームを考えると、独学では250時間を目標にするのが安全圏です。
4ヶ月(120日)で250時間を確保するためのモデルケースがこちらです。
| 曜日 | 学習時間 | 月間合計 | 4ヶ月累計 |
| 平日(約22日) | 2時間 | 44時間 | 176時間 |
| 休日(約8日) | 4時間 | 32時間 | 128時間 |
| 合計 | – | 76時間 | 304時間 |
このスケジュールであれば、急な残業や体調不良で数日勉強が遅れても、最終的に250時間以上の学習量を確保でき、自信を持って本番に臨めます。
2. 【時期別】建築設備士4ヶ月合格スケジュール:段階的な理解の深化

申し込みと同時に「受験生モード」へ切り替え、4つのフェーズで実力を引き上げます。
【3月:導入期】申し込み完了と敵の分析(過去問1周目)
2月下旬の申し込みと同時にスタートダッシュを切ります。
- 目標: 出題傾向の把握と「自分の現在地」の確認。
- 内容: 過去問10年分をまずは1周。解けなくて当然と割り切り、解説を読み込んで「建築一般知識(27問)」「法規(18問)」「建築設備(60問)」の全体像を掴みます。
- 準備: 法令集のインデックス貼り、線引きをこの月で100%完了させます。
【4月:基礎固め期】法改正対応と理論の理解(過去問2周目)
知識の「点」を「線」につなげる時期です。
- 重点項目: **「改正建築物省エネ法(2025年4月全面施行)」**のマスター。全建築物への省エネ基準適合義務化や、BEI(Building Energy Index)の計算、ZEB基準は令和8年度試験の最頻出項目です。
- 内容: 2周目の過去問演習。正解以外の選択肢についても「なぜ誤りなのか」を説明できるようにします。
【5月:深化・計算マスター期】計算問題を「得点源」に変える
試験の合否を分ける「計算問題(約10〜12問)」を徹底攻略します。
- ターゲット: 空調の負荷計算、給排水の管径、電気の短絡電流計算。
- 内容: 計算問題だけを抽出して10年分集中的に解きます。公式を暗記するだけでなく、単位換算(kJ/hとkWの関係など)を完璧にします。
【6月:総仕上げ期】時間配分と苦手克服(過去問3周目)
本番シミュレーションの時期です。
- 内容: 3周目の過去問演習(間違えた問題のみ)と模擬試験。
- 攻略: 105問を制限時間内に解き切る練習。特に法規は法令集を引く時間を最短にするため、タイムアタック形式で練習します。
3. 建築設備士学科試験 科目別・徹底攻略ポイント

建築設備(60問):最優先科目
配点の約6割を占めるこの科目が主戦場です。
- 電気設備(24問): 配点が最も高く、難解な計算も含まれますが、パターンが決まっているため一度理解すれば最大の得点源になります。
- 空調・換気: 空気線図や湿球温度の理解、ダクトの抵抗計算などが鍵です。
- 給排水・衛生: 実務的な知識(ポンプの軸動力、消火設備の規定)が問われます。
建築法規(18問):1点も落とせない満点狙いの科目
法規は「検索スキル」が全てです。
- 最新法改正の反映: 省エネ法、建築基準法の改正点(大規模木造建築物の規制合理化等)は、最新の法令集で必ずチェックしてください。
- 消防法との連携: 建築基準法だけでなく、消防法や設備に関わる「告示」からの出題が多いのが建築設備士試験の特徴です。
建築一般知識(27問):環境工学とZEBの知識
- 環境工学: 伝熱、結露、音響、色彩など。一級建築士学科と重複する部分も多いですが、より設備寄りの視点が求められます。
- 最新トレンド: 脱炭素社会(カーボンニュートラル)に向けたBIMの活用や、感染症対策の換気設計など。
4. 勉強を加速させる「三種の神器」

効率的な勉強には、適切なツールの選択が欠かせません。
① 建築設備関係法令集(最新版)
建築士用ではなく、必ず**「建築設備士用」**の告示入り法令集を用意してください。2025年4月の法改正が反映された最新版であることが必須条件です。
② 最新の過去問題集(10年分)
令和7年度からの「4肢択一形式」に対応したものを選びましょう。解説が充実しており、法改正による問題の読み替え(正解が変わっているもの)が適切に行われているものがベストです。
③ 電卓(ルート(√)計算機能付き)
学科試験では電卓が使用可能です。電気設備の計算(インピーダンス等)でルート計算が必要になるため、ルートボタンのない電卓は避けてください。
- 注意: 関数電卓やメモリ機能が高度なものは持ち込み不可です。一般的なビジネス電卓に慣れておきましょう。
5. おすすめ書籍:理解を深める「茶本」の活用
過去問演習だけでは理解が追いつかない時の最強の味方が、通称**「茶本(ちゃぼん)」**です。
- 書籍名: 『建築設備設計基準』(公共建築協会)
- 活用法: 建築設備士試験の一次試験・二次試験ともに、この本が理論的根拠(バイブル)となっています。過去問の解説を読んでも納得できない理論や、計算式の根拠を確認する際に「辞書」として活用します。
- メリット: 学科試験の勉強中からこの本に親しんでおくと、学科突破後の「二次試験(設計製図)」への移行が非常にスムーズになります。
6. スケジュールを完遂するためのヒント
4ヶ月の長期戦を勝ち抜くには、モチベーション維持の工夫が必要です。
- 「申し込み完了」の力を借りる: 受験料を支払い、申し込みが完了した瞬間の「やる気」を忘れないでください。受験票の控えを勉強机に貼りましょう。
- 隙間時間の活用: 平日の2時間は、まとまって取る必要はありません。「通勤電車で法規15分」「昼休みで暗記20分」「風呂上がりに過去問1時間強」といった分割でも十分効果があります。
- アウトプット重視: テキストを眺める時間は最小限に。問題を解き、間違え、法令集を引くという「能動的な学習」を全体の8割以上に設定してください。
7. まとめ
建築設備士の試験は、申し込みから本番までの4ヶ月間をどう使うかで全てが決まります。
- 3月: 法令集を最新版で揃え、過去問1周で全体像を把握。
- 4〜5月: 改正省エネ法と計算問題を重点的に勉強。
- 6月: 過去問3周と「茶本」での知識補填により、スケジュール通りに仕上げる。
2026年度(令和8年度)の合格通知を手にするために、まずは今日、最新の過去問と法令集を手に入れることから始めてください。その一歩が、設備設計のスペシャリストとしての第一歩となります。
