設備設計がきつい・辞めたい20代へ|第二新卒で経験を活かす転職の考え方
設備設計の仕事に就いたものの、「思っていたよりきつい」「まだ1〜2年しか働いていないのに、もう辞めたい」と悩んでいませんか。
朝から昨日の図面を直し、やっと提出できそうになったところで意匠図が変更になる。先輩に確認したいのに忙しそうで声をかけにくく、何が正解なのか分からないまま時間だけが過ぎる。そんな日が続けば、「自分は設備設計に向いていないのかも」と思うのも無理はありません。
でも、今つらいからといって、設備設計そのものが合わないとは限りません。仕事を教わりにくい会社なのか、担当案件が多すぎるのか、まだ一人で判断するには早い仕事を任されているのか。原因によって、選ぶべき次の一歩は変わります。
私が若手と一緒に仕事をしていて感じるのは、1〜2年目で何でも一人でできる必要はないということです。機器表を作った、平面図を修正した、現地で天井内を確認した。こうした経験も、次の会社ではきちんと評価材料になります。
この記事では、設備設計がきつい理由を具体的な場面に分け、今の会社に残る場合と転職する場合の考え方を整理します。読み終えたときに、「まず何を確認すればよいか」が一つ決まるようにお話しします。
設備設計を辞めるかは「3年」だけで決めなくてよい
「とりあえず3年は続けた方がよい」と言われることがあります。ただ、毎朝起きるのがつらい人と、仕事は好きだけれど残業だけを減らしたい人では、同じ3年でも状況がまったく違います。
まずは、次の順番で考えてみてください。
- 眠れているか、食事を取れているか
- 今日、どの仕事で手が止まったか
- 半年後には任せてもらえる仕事が増えそうか
- 同じ設備設計を別の会社で続けたいか
- 退職前に求人と生活費を確認できるか
考える流れは、体調を確認する → 今日手が止まった仕事を書く → 半年後の担当を聞く → 外の求人と比べる → 退職時期を決めるです。
たとえば、「計算が分からないけれど、毎週先輩が一緒に見てくれる」なら、半年後にはできることが増えるかもしれません。反対に、「質問する相手がおらず、過去図を直すだけの状態が続いている」なら、会社を変えて設備設計を続ける選択肢もあります。
眠れない、食欲がないなど体調に影響が出ているときは、転職活動を急がず、まず休んで身近な人や医療機関、社内の相談窓口を頼ってください。
設備設計の何がきついのか、今日の仕事から分けてみる

計算や図面など、仕事そのものが難しい
設備設計では、空調・衛生・電気の知識だけでなく、建築図との取り合い、法令、コスト、施工方法まで考えます。1〜2年目で分からないことが多くても、珍しいことではありません。
「設備設計が全部きつい」とまとめず、今日手が止まった場面を思い出してみてください。
- 負荷計算の入力条件が分からなかった
- 機器表のどこを確認すればよいか迷った
- 意匠図が変わり、どの図面まで直すのか分からなかった
- 打合せで何を答えてよいか判断できなかった
苦手なのが一つの工程なら、教わる順番や担当を変えることで続けやすくなることがあります。「計算を一度、最初から見せてもらえませんか」「提出前に15分だけ図面を見てもらえませんか」と相談できる環境かどうかも見てみましょう。
質問できない、案件が多いなど、会社の進め方がきつい
図面の直し方を聞いても「過去図を見て」と言われる。複数案件の締切が同じ週に重なる。休日にも現場から電話が来る。このつらさは、設備設計という職種より、会社の教育や仕事の受け方に原因があるかもしれません。
同じ設備設計でも、5人のチームで図面を確認する会社もあれば、一人で複数物件を担当する会社もあります。毎週レビューの時間を取る会社もあれば、納品直前だけ上司が確認する会社もあります。
「設備設計を辞める」だけでなく、「設備設計は続けて、教わり方や案件数が違う会社へ移る」という選択肢も残しておいてください。
修正が多く、自分だけ成長していないように感じる
赤字でいっぱいになった図面が戻ってくると、落ち込みますよね。ただ、修正された理由を一つずつ見ると、すべてが自分の知識不足とは限りません。
意匠の天井が変わった、構造梁とダクトが当たった、施主の要望が追加された、会社ごとの作図ルールがあった。設備設計では、条件が変わって図面を直すことも多くあります。
次の半年で「計算を任せる」「小規模物件の平面図をまとめてもらう」など、担当予定が具体的に見えているなら、残って経験を増やす考え方もあります。何を聞いても担当が変わらず、レビューも受けられないなら、外の会社を見てよいタイミングです。
辞める前に、一週間だけ確認しておきたいこと
このチェックリストの対象者は、設備設計がきつく、今の会社に残るか転職するか迷っている20代の読者です。退職を決める前の一週間という場面で、上司や先輩へ聞ける内容と、自分で確認できる内容をまとめました。体調に余裕がある範囲で構いません。
一週間で確認するチェックリスト
☐ 今後6か月で担当する設備、図面、計算を上司に聞く
☐ 図面や計算を誰が、いつ確認してくれるか聞く
☐ 今月の残業や休日対応が一時的なのか、普段からなのか確認する
☐ 配属や担当案件を変えられる可能性を相談する
☐ 有給、休職、社内相談窓口の利用条件を就業規則で確認する
上司へは、「この先も頑張ります」と無理に約束しなくて大丈夫です。「半年後までに、どの図面や計算を担当する予定でしょうか」と聞いてみてください。「空調負荷計算を任せる」「作図補助のまま」といった回答があれば、残るか外を見るかを具体的に比べられます。
1〜3年の経験を「何もできない」で終わらせない
「一棟を一人で設計したことがないので、転職で話せる経験がありません」と思う方もいるかもしれません。でも、1〜3年目なら、一人で全部できることより、何を経験し、どのように確認しながら進めたかが伝わる方が自然です。
たとえば、「図面修正しかしていません」だけでは、相手も仕事内容を想像できません。
「事務所改修の空調平面図を修正しました。天井伏図と見比べて吹出口の位置を確認し、先輩のチェック後に位置を直しました」と話せば、建築図を見ながら作業したことまで伝わります。
小さな経験でも、何を見たか、何をしたか、誰に確認したか、どう直したかまで話せれば、次の会社で任せられる仕事を考えてもらえます。
第二新卒求人では、入社後の一日を聞いてみる
第二新卒には、法律で統一された一つの定義があるわけではありません。卒業後何年までを対象にするか、社会人経験をどこまで求めるかは会社ごとに違います。
そのため、「第二新卒歓迎」と書いてあるだけで応募先を決める必要はありません。面接やエージェントとの相談では、入社後の働き方を具体的に聞いてみてください。
- 朝は誰から仕事の指示を受けるのか
- 最初の3か月はどの図面を担当するのか
- 分からないときは誰に質問できるのか
- 図面のレビューは毎週あるのか、提出前だけなのか
- 一人で持つ案件は何件くらいか
- 納期前の残業や休日対応はどのくらいか
- 資格の勉強時間や受験費用の支援はあるか
「教育制度はありますか」だけだと、研修資料があるという回答で終わることがあります。「入社後3か月は誰と、どの図面を担当しますか」と聞く方が、自分が働く姿を想像しやすくなります。
公的な相談先として、厚生労働省は若者向けのハローワークなども案内しています。転職エージェントとあわせて、応募書類や求人の見方を別の窓口で相談する方法もあります。
20代の設備設計転職で、建設業界特化型のエージェントを使う理由
転職すると決めていなくても、転職エージェントへ登録して相談できます。このケースで建設業界特化型を使う理由は、短い設備設計経験を具体的な仕事として伝え、同じ設備設計と周辺職種を一緒に比べるためです。
設備設計の仕事は、「図面を描いた」という一言だけでは経験が伝わりにくいところがあります。空調平面図を修正したのか、機器表を作ったのか、負荷計算を手伝ったのか、現地調査で既存設備を確認したのかによって、次の会社で任せられる仕事が変わります。
建設業界の職種を扱うエージェントなら、こうした経験を設備設計、施工管理、設備管理などの求人と結びつけて相談できます。「設計経験が1年しかない」で終わらず、「どの図面を、誰に確認してもらいながら直したか」まで伝えることで、今の経験から選べる仕事を探しやすくなります。
もう一つの理由は、求人票だけでは分かりにくい教育や働き方を確認しやすいことです。若手歓迎と書かれていても、入社後に誰が図面を見るのか、一人で何件を持つのか、納期前の残業や休日対応がどのくらいあるのかまでは、求人票だけで判断しにくい場合があります。
相談するときは、担当者へ次の三つを聞いてみてください。
- 今の図面・計算・現地調査の経験で応募できる求人
- 設備設計を続ける求人と、施工管理・設備管理へ広げる求人
- 入社後の教育担当、図面レビュー、担当件数、残業・休日対応
これらを同じタイミングで確認できれば、「設備設計そのものを辞めたいのか」「教育や働き方の違う会社へ移りたいのか」を、実際の求人を見ながら考えられます。
相談するときは、きれいに話をまとめなくても大丈夫です。たとえば、次のようにそのまま伝えられます。
ここまで伝えれば、同じ設備設計で教育担当がいる求人、残業や担当件数が違う求人、施工管理や設備管理などの周辺職種を比べる相談を始められます。
ここからは、20代・30代の職種選びを相談しやすい建設JOBsと、残業・休日・勤務地から働き方を見直しやすいビズケンの2社を紹介します。
20代の設備経験を相談しやすい転職エージェント2社
建設JOBs|設備設計を続けるか、別の設備職へ進むか迷う人へ
建設JOBsは、建設業界で現場経験がある20代・30代や、異業種から建設業界へ挑戦したい20代・30代を主な対象にしています。設計だけでなく、施工管理や設備管理なども含めて相談できます。
「設備設計を辞めたい。でも、建築設備の仕事まで嫌いになったわけではない」という方には使いやすい相談先です。
相談するときは、1〜3年で触った図面、手伝った計算、行った現地調査を伝えてみてください。自分では「補助だけ」と思っている仕事も、施工管理や設備管理では、図面を読める経験として活かせることがあります。
ビズケン|設備の仕事を続けながら、残業や休日を変えたい人へ
ビズケンは、施工管理、設計、設備管理・設備保全などを扱う建設業界特化の求人・転職サービスです。転勤なし、土日祝休み、年間休日120日以上、残業20時間未満など、変えたい条件から求人を探せます。
「図面を描く仕事は嫌いではない。でも、毎日遅くまで働く生活は変えたい」という方は、職種を変える前に、働き方の違う会社がないか見てみるのもよいと思います。
同じ設備経験を活かしながら、帰宅時間、休日、勤務地を今より希望に近づけられる求人を探せます。
20代の転職目的別|最初に相談する一社
最初から2社とも登録しなくても構いません。「職種をどうするか」と「働き方をどうするか」のどちらで悩んでいるかを考え、一社へ相談してみてください。
設備設計を続けるか、別の職種へ進むか相談したい
「設備設計はつらいけれど、施工管理や設備管理なら経験を活かせるのだろうか」と迷っている方は、建設JOBsから始めやすいです。
今まで触った図面や現場経験を話し、設備設計を続ける求人と周辺職種の求人を見せてもらえば、次へ進む方向を具体的に比べられます。
最初に相談する一社
設備の仕事を続けて、残業や休日を変えたい
「仕事内容より、帰宅時間や休日の少なさがつらい」という方は、ビズケンから求人を見てみてください。
同じ設備設計を続ける場合と、設備管理などへ移る場合を、残業・休日・勤務地の希望から比べられます。
最初に相談する一社
面接で短期離職の理由をどう話すか
面接では、今の会社でつらかったことを隠す必要はありません。ただ、「残業が多かったので辞めます」だけで終わると、応募先は次の会社で何をしたいのか分かりません。
次の順番で話すと、前向きな転職理由にまとめやすくなります。
- 入社後に担当した設備・業務
- 仕事をして分かった、これから続けたいこと
- 今の会社では変えにくかった条件
- 応募先で増やしたい経験
- 入社後に学ぶ準備
たとえば、次のように話せます。
これなら、短い在籍期間の説明だけでなく、経験したことと次にやりたいことが伝わります。
20代の転職で間違えやすいポイント
「3年続けるか、明日辞めるか」の二択にする場面
納期前の残業が続き、赤字の多い図面が戻ってきた夜は、「このまま3年我慢するか、明日退職するか」の二つしかないように感じます。けれど、数日休む、担当変更を相談する、外の求人を見るなど、その間にできることもあります。
よくある間違い:今日のつらさと「3年」という数字だけで設備設計を辞める時期を判断し、体調、今後の担当、手元の生活費、応募できる求人を確認しないことです。
確認すべきこと:勤務記録、給与明細、就業規則、今後の担当表、求人票を並べて確認します。体調がつらい場合は、医療機関や産業保健、信頼できる人にも相談し、安全を優先して時期を決めてください。
「第二新卒歓迎」なら丁寧に教えてもらえると思う場面
若手歓迎と書かれた求人を見ると、「今度こそ一から教えてもらえそう」と感じます。ただ、研修動画を見るだけなのか、先輩が毎週図面を確認してくれるのかでは大きな違いがあります。
よくある間違い:第二新卒歓迎の表示だけで「先輩が毎週図面を見てくれる会社」と判断し、教育担当、レビュー、標準図、担当件数を確認しないことです。
確認すべきこと:求人票、研修資料、組織図を見比べ、教育担当者、週のレビュー回数、入社半年までに担当する図面、配属人数を面談で確認します。
年収が上がれば、今の悩みも解消すると思う場面
設備設計の残業が続くなか、今より想定年収が100万円高い求人を見ると、「給与が上がれば、このつらさも納得できそう」と思うことがあります。ただ、固定残業が長かったり、一人で抱える設計案件が増えたりすれば、今つらい部分がそのまま残るかもしれません。
よくある間違い:年収の上限だけで今より設備設計を続けやすい会社だと判断し、基本給、固定残業、案件数、休日対応を確認しないことです。
確認すべきこと:求人票、給与規程、労働条件通知書を照合し、基本給、残業時間、賞与、担当件数、年間休日、現場へ行く日数を同じ表に書いて比べます。
よくある質問
入社1年目・2年目でも転職できますか
はい、応募できる求人があります。
「経験が浅いので話せることがない」と思わず、担当した図面、手伝った計算、現地で確認した設備を一つずつ伝えてください。空調平面図を修正した、器具表を作った、現場写真を整理したという経験からでも、応募先は任せられる仕事を考えられます。
資格がなくても応募できますか
はい。資格不問や、入社後の資格取得を支援する求人もあります。
今の経験で応募できる会社を見ながら、「入社後にどの資格を目指すのか」「受験費用や講習費を出してもらえるのか」「勉強時間を取りやすいのか」まで確認してみてください。
設備設計を辞めて別職種へ移ると、経験は無駄ですか
無駄にはなりません。
図面を読んだ経験は、施工管理で納まりを確認するときや、設備管理で改修範囲を確認するときにも使えます。現地調査で既存設備を見た経験があれば、機器の位置や配管経路を図面と照合した作業として伝えられます。応募書類には、「機械室で既存機器の位置を確認し、平面図へ記録した」のように実際の作業を書いてみてください。
退職してから転職活動をしてもよいですか
生活費と転職活動に使える期間を確認できていれば、退職後に探す方法もあります。
在職中に少し動けるなら、先に求人を2〜3件見ると、退職後のイメージを持ちやすくなります。ただし、心身の安全に関わる状態では、転職活動より休養と専門窓口への相談を優先してください。
まとめ|短い経験を持ったまま、今より続けやすい仕事へ進む
「設備設計がきつい」と感じても、すぐに自分が向いていないと決めなくて大丈夫です。計算が難しいのか、質問できない環境がつらいのか、残業の多さを変えたいのか。今日困った場面から分けると、次に選びたい会社が具体的になります。
- 体調や安全に関わるときは、休養と相談を優先する
- 今日どの仕事で手が止まったかを書き出す
- 上司へ、半年後に担当する図面や計算を聞く
- 短い経験も「何を見て、何をして、どう直したか」で伝える
- 第二新卒という表示より、入社後の一日を確認する
余裕があれば、最近直した図面を一つ思い出し、「何を見たか」「誰に確認したか」「何を直したか」を3行で書いてみてください。その3行があれば、転職エージェントにも今の経験を具体的に伝えられます。
この記事から最初の一社を選ぶなら、20代・30代の建設キャリアを相談できる建設JOBsが合っています。設備設計を続けるか、別の設備職へ進むかを一人で決め切らず、外の求人を見ながら考えてみてください。
今までの経験を捨てずに、質問できる人がいて、少しずつ任される仕事が増える環境へ進める可能性があります。
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